日本国王の庭に南池があった

昨年、鏡湖池の南側の南池(仮称)の発掘調査が行われ、京都市考古資料館で速報展示が行われた。

発掘跡がどうなっているか気になって、確かめに来てみた。

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日本国王の庭

 

 

カキツバタを前景に入れて、金閣を撮りたかったのだが。

写真としては失敗作だが、亀島がはっきり写っている。

 

礎石建物の部分が区画されているほか、島状の高まりも確認できる。

 

金閣の屋根に南を向いて立つ鳳凰。

昭和62年(1987)作製。

 

義満の盆栽から移植されたと伝わる「陸舟の松」。

西方浄土に向かう帆掛け船の形に仕立てられている。

小説「金閣寺」の舞台装置になっていると見立てることも。

 

ここから南側を発掘調査したらしい。

垣根の隙間から何枚か撮影させていただいた。

 

調査員が何人か確認された。

奥に2人いるようだが、男女の判別も難しい。

 

力強い三尊石組みが金閣の正面に据えられている。

芦原島の中心ともいえる。

 

能舞台では背景に松が描かれた「鏡板」を置く。

舞台正面の先にある「影向の松」が舞台側に写ったものとされている。三島由紀夫は小説の重要舞台にここを選んだ。